「北京のアキバ」と呼ばれてる中关村へプリンタを買いに行ってきました。
まず、驚いたのが値段の高さ。
価格.comの最安値で15000円程度のものでしたので、
まぁ1500元(約22500円)あればお釣りがくるかなぁって見積もってました。
が、表示されている价钱はどの店を覘いてみても2000元(約30000円)超えでした。
交渉の結果、1750元(約26250円)まで下げてもらいましたが、
日本での価格を知っているので、なんだか損した気分です。
で、本題はこれからです。
プリンタを買う前に私が中关村を歩いていると、小さな男の子と目があったので、
微笑みかけていたら、その母親(?)と思わしきオバチャン(推定50歳)に声を掛けられました。
婆「ニーハオ!DVDあるよ!DVDあるよ!」
我「え?ほんとに?」
オリンピックの影響で、海賊版のDVDは絶滅したと聞いていました。
なので、ちょっとだけ興味がありました。
我「日本のもあるの?」
婆「あるよ。ここから3分行ったところにあるからついて来て!」
オバチャンは男の子を抱き上げ、歩き始めました。
我「あなたの子供ですか?何歳?」
婆「うん、2歳よ。」
ずいぶん高齢出産なんだなぁ。辛苦了。
我「3分経ったけどまだ?」
婆「まだ2分よ。」
我「もう5分も歩いてるんだけど。」
婆「この子を抱いて歩いてるからスピードが遅くて…。」
でも決して謝らないオバチャン。
中国人はプライドが高いので、ちょっとのことじゃ決して謝りません。
歩かされること10分ほど、ぼろぼろのアパート群に案内されました。
ここが北京なの?中关村なの?と疑いたくなるほどのぼろさでした。
アパートの一室に案内されるのかなと思っていたら、
通されたのは、アパートの隣りにある更にボロイ建物。
なんと表現したらいいんでしょうか。
日本でいうならば、田舎にある牛小屋のようでした。
(写真が撮れなかったが残念!!)
小屋の中から若い女性が出てきました。
すると、男の子が「妈妈!」と声を上げました。
このオバチャンはこの男の子の母親ではなく、
客寄せのためにこの男の子を使っていたのでした!
つまり、私はまんまと騙されたのです。
年齢に見合わない子供を連れて、物乞いをやっている老婆に出くわすことがよくありますが、
おそらく同様なのでしょう。やっと謎が解けました。
小屋の中にはベッドや家具もあったので、
この母子はおそらくここで生活をしていると思われます。
ベッドの下から、大きな箱を取り出して
簡易パッケージのDVDを見せられました。
1枚30元(約450円)とのこと。
タイトルはすべてアダルトビデオで、
日本、韓国、台湾、香港、タイ、洋モノとバラエティに富んでいました。
パッケージを見る限り、すべてウラだと思われます。
しかしながら、私が欲しかったのは日本の映画やドラマだったので
あるかどうか尋ねてみると、
婆「あるよ!」
とおもむろに取り出したのは映画仕立てのAVでした。
もちろん私は買うはずもなく、来た道をまた10分歩き、
中关村へ戻りました。そして、プリンタを購入してホテルへ帰りました。
おしまい。
■今日のまとめ■
北京随一の電気街である中关村から歩くこと10分ほどで目を疑いたくなるほどのスラム街へ。
中国は日本以上の格差社会であることを実感しました。
貧しい人は日銭を稼ぐためにウラDVDを売り、
小さな子供まで売り子に駆り出されていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿